研究、独白ブログ。

思った事を書く、思い付きブログ。

夢と金を読んだ。「コミュニケーションが大事」が刺さった。

 

今更だから、もう皆んな読んでるよね?

詳しいレビューは他の人が書いてるので、Google先生で検索すると有益な情報が出てきます。

ここでは筆者が刺さったポイントだけ書き出して、考察します。

 

▪︎ラグジュアリー戦略

モノをどうやって高く売っているのか?

つまり「高くても欲しいと感じるモノは何なのか?」という事。

要するに…

「人が何に喜びを感じ」

「何にカネを出したいと思い」

「何にささやかな満足感を感じるか?」

ということが書いてある。

ルイヴィトンやフェラーリのように、知名度はあるけど滅多に買えない「人から羨ましがられるモノが欲しい」。

酒場とかオンラインサロンのように、人と協力し合ってコミュニケーションするのが楽しいから、気持ち良くおカネを出して人は集まる。

せっかくおカネを払うのであれば、知り合いの店や応援したい人に払いたいし、その自分が払ったカネで、その知り合いが喜んでくれると嬉しい。

支援とか義援金とかで、誰かに褒められると嬉しいからカネを払う。

という実例が書き連ねてある。

なので「そういう設計をした方がいい=人が気持ち良くカネを払えるような意味を持つモノを販売した方が良い」よね、と。

 

▪︎機能を売るな意味を売れと連呼している

機能は比較と競争なので、いわゆる「儲からない商品」となる。

買う側は機能を買っているので、より良い機能を持つ商品がより安く買えるのであれば、すぐに流れてしまう。

そうではなく「感情が動く商品を売れ」と。

本には出てこないが、工業製品などが顕著。

今のトヨタが収益が絶好調なのに投資家からの評価がめちゃ低いのとかがそれに当たる。

そうではなく「意味を売れ」と。

感情が動く…要するに「それを持っている事で周りの自慢出来るような存在」に対して、付加価値が生まれるという。

テスラが収支はやっと黒字なのに、投資家評価がめっちゃ高いとかがそれに当たる。

 

要するに「何にカネを出したいと感じるかを知れ」という事。

 

▪︎顧客とファンの違い

顧客は「機能を買う人」。

ファンは「意味を買う人」。

西野さんは「タオルグッズを買ってくれる人」を例に挙げていて、それ自体はよく分かる話だったが、腹落ちはしなかった。

大きく分けると「モノ=機能」を買うか、「感情=意味」を買うかという事だと思われる。

 

例えば「クルマが欲しい人」は大きく分けて2種類いて、「移動手段として欲しい人」と「見せびらかすorコミュニティのために欲しい人」と別れる。

 

移動手段として欲しい人は、クルマの機能を重視し、その中でのコストパフォーマンスを求める。

できるだけ安く、できるだけ良いクルマ=機能が優れたクルマが欲しい。

 

見せびらかすコミュニケーションのために欲しい人は、出来るだけ「社会的な評価が高いクルマ」を欲する。

知名度があり」「乗っている事が社会的に評価されるクルマ」。

ドイツ御三家、ランボルギーニフェラーリ辺りのクルマで、それを選ぶのは「それに乗る事で得られる感情」を買っているから。

機能を買っている=より良いモノを選ぶので、競争が激しい。

感情を買っている=代えが効かない。

となる。

例題が「モノ」だったのでこうなったが、対象が人でも同じ。

アイドルを応援したり、キャバ嬢やホストを応援したりというのも「応援するという感情にカネを出している」とも言える。

要するに「知り合いの店にカネを落とす延長線上にある」。

こういう「感情が動くコト」で「気持ち良くお金を出せる設計」をし「使った人が幸せになるカネの使い方をできるようにしよう」というのが「ファンを作ろう」という事だと思う。

 

▪︎筆者が最も刺さったポイントは「ファンはコミュニケーションから生まれる」

このブログやってて、結構な頻度で荒らしが来てたから、俺のやってるブログは全てコメント欄を閉じてコミュニケーションを断絶したんだけど、それはヤバいらしい。

 

人は人とのコミュニケーションに喜びを感じるので、その中からしかファンは生まれないという。

作中ではもっと上手く書いてあったが、とにかく「コミュニケーションを取ること」が凄く重要なことだと書いてあったのが印象に残った。

 

▪︎結局は「人」だと感じた

結局は「貴方がどう感じるか?」という。

…ブログをやってると「貴方」は「何万人もいる」というのが問題だったりもするが、それはもう絞ってやっていくしかないんだろう。

西野さんは大枠で…

「多くのカネを出してくれる人=富裕層=意味を買う人」

「気持ち良くカネを出してくれる人=ファン=意味を買う人」

「カネを出さないひと=顧客=機能で買う人」

と階層分けしていて、上2つに標準を合わせてやっていった方が楽しいしカネも入るし、上手く回るからオススメだよ〜と言ってるように感じた。

カネを出してくれる人にはその人に合わせた方法を。

出さない人にも、その人に合わせた方法を取っているのは流石すぎる。

*カネを出して応援してくれる人に対しての「個展を設置できる券」の販売。それを原資にしたカネを出さない人向けの「入場料無料の個展開催」など。

結局は「人」であり、その人が納得する方法でやっていくのが「最もいいやり方」となる感じがした。

正しい正しくないはあまり問題ではなく、その人が納得できる方法でやるのが一番重要で、そのためのコミュニケーションなのかもしれない。

 

▪︎まとめ

数々の問題に対して、真正面からキッチリ問題解決してきた西野さんの行動力と歴史が詰まった本でした。

正直なところ、「人と会うのが楽しい」という西野さんの強みならではだと感じる解決方法も多々ありました。

しかしながら、そういう「誰もが気持ち良く過ごせるように行動してきた」部分から、学べるものが大量にあるのも確かです。

自分の行動においてどうやって活かすかを考え、取り入れ、やっていこうと思う、素晴らしい本でした。

デカい書店では普通に売ってるので、気になったら立ち読みでもして中身を確認してみて下さいませ。

元々気になってた方は、買って損することはない内容です。

 

この記事をお読みいただき、ありがとうございました。。