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鬼滅の刃、良いところと悪いところ+好きなキャラトップ3。

 

今年頭からのジャンプが家にあったので読み直してたら鬼滅の刃があった。

なので今更ちょっと書く。

連載当初からジャンプで見ていたので、その辺の感想も少し。

 

◾︎ちなみに

今まで鬼滅の刃関連の記事を書かなかったのは「本当のファンに申し訳ない」から。

本当のファンとは「連載時から鬼滅の刃が好きでブームに関係なく楽しんでいた方」。

連載当初から見ていたため、ブーム以前の「本当のファン」の方からすると、流行後から乗っかってきた「エセファン」が気に入らないんじゃないか?と。

どちらかというと筆者も「エセファン」なので、本物の方が気分を害されたら申し訳ありません。

 

では以下に感想をば。

 

◾︎連載時は「可もなく不可もなし」だった

つまんなくはないけど、それほど面白くもない。

上の下くらいの立ち位置。

好きな人は好きだった程度。

 

◾︎跳ねた理由はアニメ

有名なスタジオが関わってる。

過去にも攻殻機動隊とか、まどマギとか、アニメ制作スタジオがヤバすぎてブームになったという例がある。

まさにそれ。

 

◾︎鬼滅の刃「面白いところ」

1、人間模様

誰がどんな理由で闘ってるか?という構図が分かりやすい。

感情移入がしやすく、展開を掴みやすい。

 

2、無理のない設定と現実的な視点

まず「設定に無理がない」。

呼吸の理由や、アザにリスクがあることや、鬼が死ぬ理由など、設定に無理がなく入りやすい。

HUNTER×HUNTERの念に近いモノがある。

自然で無理なく面白く読める。

そして「一発逆転がない」。

しっかり準備して、実力通りの結果が出る。

この極めて現実的なところは意見が分かれるかもしれない。

筆者としては最高に面白いと思うポイント。

 

3、全体的に丁寧

作者が女性ということもあり、非常に丁寧。

いきなり最強が出てきてドッカーンみたいな粗さがなく、順を追って丁寧に進んでいく。

 

◾︎鬼滅の刃「悪いところ」

1、炭治郎が極めて女性っぽい

感情移入ができない。

例えば「土下座」。

あれは殺されると分かってても選択肢に浮かばない。

男性的価値観だと「背中の傷は剣士の恥だ」であり、意地を張って死ぬ事が美徳とされる。

他にも、強く言われても柳に風だったり、意地の張りどころが違ったり、とにかく女性っぽい。

お姉ちゃんと妹という感じ。

後述するが、義勇お父さんとの対比があって初めて読める。

女性読者には違和感がないのだろうが、男性読者には違和感しかない。

 

2、ロマンがない

ロマンより現実と分かりやすい設定。

それはとても素晴らしく、破綻のない丁寧さと共に、この作品が売れた要因なのは間違いない。

個人的にはこっちの方が好きなので問題ないが、人によってはこの一発逆転のないストーリーに退屈さを感じるかもしれない。

 

◾︎好きなキャラ3

1、上弦の弍

鬼滅の刃の特異性。

クズ男がカッコいい。

作者が女性だからなのか、クズを極めた男が出てくる。

男性からはこの発想は出ない。

「若くて綺麗な女だけ食う鬼」なんて、クズ中のクズすぎて具現化するだけで吐き気がする。

仮に俺が漫画か小説を書くとしても、こんなクズ男を作品に出したくない。

しかしながら、作者が女性のため、クズ中のクズ男でも平気で出してくる。

上弦の弍は、クズすぎてむしろ憧れるほどの魅力。

クズすぎて、爽快で気持ちいい。

しのぶにボコされるのが見所だが、ここを上手に突破してしのぶに手も足も出ないと思わせたい男性的なドS願望が浮かぶほど魅力的なキャラ。

 

2、宇髄天元

クズ2。

女性目線での「男性の特徴」を現したキャラ。

主に「自分勝手さ」「カッコ良さ」「パワー」。

こちらも女性でしか作り得ない男性キャラ。

男性が思う自分勝手さ、カッコ良さ、パワーってのは、ワンピースの「ゾロ」。

あんなチャラくて、女振り回して、なぜかパワーもあるキャラは思い浮かばない。

思い浮かばないからこその魅力。

 

3、富岡義勇

極めて男らしいキャラ。

*見た目はチャラいが。

男性が考える男性像に最も近い。

平たく言えば「男性が最も感情移入しやすいキャラ」。

上述したが、炭治郎が極めて女っぽいため対比が引き立つ。

炭治郎に厳しく接し、成長を促すサマはまさに「お父さん」。

男性的な優しさと厳しさが両立した魅力的なキャラ。

 

番外 甘露寺

これも女性からしか生まれないキャラ。

そも男性には、可愛い女に自信がないという発想がない。

男性が書く可愛い女性キャラは「ほぼ完璧に近い」もしくは「相当なダメ女」の2択。

ちゃんとした等身大に近い女性キャラでいて、あの頑張ってる感との危ういバランスは「ならでは」と言える。

 

◾︎まとめ

連載時の人気は「それなり」。

*高水準ではあったが

ハネた理由は「有名スタジオが作ったアニメ」。

見所は「人間模様」「現実的」「丁寧さ」。

悪いところは「炭治郎が女っぽい」「ロマンがない」。

ちなみに流行った理由は「よく分からない」。

今読み直しても可もなく不可もなしなマンガだと思うし、人に強く薦めるようなマンガでもない。

もし見るなら、おそらくアニメから見た方がいい。

アニメが凄い(映像的に)のは間違いないので。

そんな感じ。

ちなみに、流行りはじめに読んで面白くなかったって人は、改めて読む必要はないぞ。

 

好きな人は好きなマンガ。

そんな感想でした。