*若い人の定義=10代後半〜20代くらいとする。
筆者は今40代に入ったばかり。
ハッキリ言って、もう若い人が「何を楽しいと感じるのか分からん」。
正確に言うと、理論的には分かるんだけど「感覚的に理解できない」。
もう成り上がりストーリーに共感できないし、学生ネタにも共感できないし、暴力モノもイマイチ面白さが分からないし、恋愛モノも一方通行すぎて見てらんないのである。
…と、同時に「若い頃は何も考えてなかったなあ」とも思うわけだ。
それを踏まえた上で「若者ウケってなんなん?」と感じる。
▪︎若者ウケは「同じ世代が作るモノ」
せいぜい10個差くらいまで。
10代後半狙いなら、20代後半以下の人達で企画&制作する方が絶対に狙い通りのモノが出来る。
20代狙いなら、30代以下の人達で作ると狙い通り出来る。
上述した通り「感覚=フィーリング」が理解出来るのがそのくらい。
筆者だったら30歳以上〜50歳未満くらいの人に向けたコンテンツだったら作れるけど、20代中盤以下の年齢にウケるコンテンツを作るのは無理。
もし万が一ウケたとしても「なんでなのか理解出来ない」。
つまり「再現性がない」。
色々な理由から見て「同世代が作った方がいい」のである。
▪︎世代を跨ぐのは不可能
年齢も経験も違うし、感覚も違う。
感覚が違うやつに、感覚の違うモノを押し付けるのは不可能。
特にクルマ業界とかバイク業界とかで顕著に出てる「違和感」がある。
▪︎おっさん向けのモノは若者向けにリニューアルなんかしないで、一緒に引退した方がいい
おっさんは、おっさんが面白いと思う事をやってればいいのである。
例えばプリウス。
老人特急と言われて久しい。
これは文字通り「60代以上の人が支持している」からである。
*正確には70代前後。
なのに、なんで若者向けにリニューアルすんの??
60代以上に受けてるんだから、そのままで良いじゃん。
同じく「クラウン」。
世代が上がって、クルマを降りる人がメイン層になっていた(80代辺り)所から、急に方向転換して、若者向け(40代くらい)に振ってきた。
いいよ、いらねーよそんなん。
80代の自分達が欲しくて、楽しいと思うモノを、誰に媚びる事もなく突き詰めて作ってくれ。
それで売り上げが落ちてるなら、一緒に滅びれば良いのよ。
40代向けは、その世代の人が、別の車名で作れるように、道を開けてくれるだけで良いのよ。
バイクで言うとゴールドウイングとか、ゲームで言うとファイナルファンタジーやドラゴンクエストとか、おっさんの郷愁を誘うモノはおっさんが作り続けて、そのまま墓場まで持っていけばいい。
その間にパズドラとかモンストとか、もっと下のウマ娘とか、新しいモノは出てくる。
*ちなみにウマ娘は、40代以上からすると完全な「女性蔑視」(馬を人間の女性に見立て、しかも「調教する」というのは、普通の感覚からすると頭おかしい)なので、ゲームをやる気すら起こらない。
これも自由にその世代が作れば良くて、それはそのまま40年くらい続いて墓場まで持っていったらいい。
ちなみにラグジュアリーブランドはその辺が凄い。
YouTubeとかで流れてくるディオールの広告とかは80年代以前の再現だし、コーチの広告なんかは90年代の再現で、若者に売る気なんて一切ないと思うくらいの割り切りっぷり。
墓場まで持って行く気満々である。
なので、爺さんは爺さんが面白いと思うモノを、おっさんはおっさんが面白いと思うモノを、若者は若者が面白いと思うモノだけを「同世代に向けて作れば良い」のである。
違う世代が、違う世代に向けリニューアルとか、まっぴら御免なのである。
▪︎まとめ
世代を越えるのは無理。
自分が面白いと思う事をしましょう。
そして「自分と違うものに進出するのはやめましょう」。
そんな押し付けは誰も得しないし、された方も迷惑です。
違う所には違う楽しみがあり、違うフィーリングで動いています。
爺さんは爺さんらしく、おっさんはおっさんらしく、若者は若者らしく、他に媚びたりせず、自分が面白いと思う事をして、それを墓場まで持っていきましょう。
「他に干渉しない」。
「自分が楽しい事を貫く」。
「余計な事をしない」。
これが求められているバランス感覚であり、かつ最も楽しくやれる方法なのかと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。