趣味は「自分のため」。
仕事は「人のため」。
ここをキッチリ線引きしないとおかしなことになる。
▪仕事は「人に認められて成立する」
くり~むしちゅ~上田、バナナマン設楽、千鳥大悟も言っていた印象的な言葉がある。
「最終的にお客さんが笑う事が正しく、お客さんを楽しませるためにやってる」と。
この三名は、売れなくて腐っている時期があり、いわゆる「身内ウケ」に走った時期があるとも語っている。
くっき~然り、オードリー若林も然り、数多の売れている芸人が「お客さんに受ける事」よりも「芸人から評価される事」に重点を置いていた時期があった。
当然ながらその時期には「売れていない」。
お客さん…即ち「見てくれる人」あっての芸人であり、見てくれる人が楽しめなければ「認めてもらえない」。
そこから思い直し「お客さんに望まれている事をやろう」「お客さんを笑わせる事を第一に考えよう」となり、今の場所に辿り着いた。
当たり前と言えば当たり前だが、しかしながら「それを本気でやろう」と思うには、結構な年月が必要だったりする。
▪好きを仕事にするにはいくつかの条件がある
またちょっと別の話で、ユーチューバーを原点とした今も続く流行りで「好きなことで稼ごう」というモノがある。
これには条件がある。
1,人から望まれる事
例えば「スポーツ選手」。
八村などが代表的だが、本当に跳びぬけた身体能力がある人は、小さな頃から「勧誘が来る」。
「うちのチームに入ってくれ」
「うちの部活に入ってくれ」
「選抜に出てくれ」
「うちの学校に来てくれ」
など。
つまり「人から望まれる」。
その競技をやることを「周囲から望まれる」。
バンプオブチキンなどもそうで、インディーズデビューシングルを周りの人に聴かせたところ、びっくりするくらい色々な反応が返ってきたという。
失敗する例は、当然「逆」。
「自分が好きなだけ」で「周囲から認められていない」。
自分が好きでやっていて、それを仕事にしたい人。
もちろんその場合は「周りから望まれていない」状態でのスタートになる。
その状態でやっている「それ」は、誰にも評価されず、ただ趣味で行っているモノにすぎない。
周りから認められるモノを作るしかないが、それに合わせられるかは「才能」になる。
2,嫌いな事もやる
イチロー氏が言っていたが「好きなことだけでは対価はもらえない」。
広告活動のようなこともしなければならないし、野球だけやってればいいというわけではない、と。
確実に「好きじゃない事」もやる事になる。
▪仕事と趣味は完全に分けたほうが良い人もいる
好きなことは誰にも邪魔されず、自分の好きなコトだけ、好きなだけやりたい、という人。
俺がそうなんだが「自分が大好きでやっている事は他人から口出しされたくない」。
自分が興味あるところだけ、自分が飽きるまで、自分勝手にやりたい。
他人の干渉は煩わしいだけで、助言も求めてなければ、上に行きたいわけでもなく、ただすら自分が興味ある事だけをやりたい。
こういうタイプは好きを仕事にしない方がいい。
「他人に認められるためにやる事」と「誰にも干渉されない自分本位の空間」は、完全に分けた方がいい。
▪他人に認められるためには「自分はいらない」
上述した「八村」や「バンプオブチキン」並みのとびぬけた才能…即ち「周囲から望まれる特徴」がない限り、「周りに合わせる必要がある」。
つまり「相手が望むものを提供する」。
俺がしたい何かではない。
「あなたが望む何か」を提供する。
これを読んでるあなた(方)に意見を訊き、このブログの何がダメで、何が良くて、何があればもっと見たいと思うのか?をひたすら試す。
俺が書きたい何か「ではなく」、「あなたが見たい何か」。
ここに俺の意見はいらず、ただひたすら「読んでくれてる人が満足するコンテンツを作り続ける」。
▪認められるためにする事は「自分が犠牲になる」
ただひたすら「あなたのために書く」。
あなたには認められるだろう。
しかしながら、「俺は面白くない」。
当然だよね。
だって「俺がやりたい事が一切入ってない」んだから。
ちなみに、このブログは「俺が楽しいから書いてる」。
「あなたに認められるために書いているのではなく」だ。
カネをもらってるわけではなく、対価を貰っているわけでもない。
つか「いらない」。
対価を貰って息苦しくなるくらいなら「このブログは閉鎖する」。
自由に、今書きたい事を、好きなだけ書く。
苦情など無視し、称賛も一歩引いて受け止める。
仕事は仕事で「滅私奉公」。
趣味は趣味で「自分本位」。
しっかりバランスを取っていきましょう。
▪まとめ
仕事は「他人に認められる事で成立する」。
人が自分に望むことを提供する。
そこに俺の意志は必要なく、ただひたすらあなたが望むものだけを提供し、また利用したいと思ってもらう事で対価を得る。
好きを仕事にするには「人から認められる圧倒的な才能」、あるいは「滅私奉公の精神」がいる。
趣味は趣味として他人干渉を受けたくないタイプであれば、仕事と趣味は完全分離がオススメ。
「仕事は他人のためにする」。
「趣味は自分のためにする」。
今している「それ」はどちらなのかを意識しながらやっていきましょう。