研究、独白ブログ。

思った事を書く、思い付きブログ。

ネットの「常識」は、一般社会では「非常識」。

 

一般社会とはちょっと違った場所。

 

例えば「ジム」。

筋肉が好きで、運動が好きで、鍛えるのが好きな人が行く場所。

しかしながら、一般社会には運動が苦手で、筋肉に興味がなくて、鍛えるのが面倒な人が大半。

ジムでの常識を一般社会に持ち込んだらどうなるだろうか?

そう。

「非常識な人」。

ネットでは常識とされる事も一緒。

ネットの意見を一般社会の意見だと思ってると「非常識な人」となる。

 

◾︎ネットはネット。主な使用者は「10〜20代」と「ヒマな大人だけ」

皆んなの意見を可視化したと思ったら大間違い。

ネットを見てる人は低年齢層か、ヒマな人だけ。

10〜20代の偏った狭い常識と、日常がヒマで経験値が低い人が主な使用者。

その結果どうなるか?

意見がめちゃくちゃ偏る。

 

◾︎ネットは「他人の意見を許容しない」「常識が狭い」「自分の意見がない」

これは「若い人の特徴」とも言える。

要は「経験値が低い」。

順に説明する。

 

1、他人の意見を許容しない

自分の意見より「正しい意見が全てだと思ってる」。

要するに「正論」もしくは「合理的な意見」。

しかしながら、自分がそうであるように、誰しも「真っ当に」かつ「合理的に」生きてるわけじゃない。

非合理でも感情的に助かるものはある。

真っ当な意見がまかり通るのであれば「学生は全て東大を目指せ」というのが「最も合理的」となる。

全力で勉強し、勉強したことを社会に還元する。

しかしながら「勉強なんてしたくねえ」わけだ。

あんなクソつまんねえことをするなら、友人と一緒に買い物行ったり、海行ったり、遊びまわってる方がずっと楽しい。

ではもう一度問おう。

「合理的」で「正しい意見」とは何か?

その答えは「あなたのもの」であり、「他人と論ずるものではない」。

どちらが正しいではないし、相手の意見を棄却していいものでもない。

 

2、常識が狭い

とにかく狭い。

他人が決めた常識に閉じこもってる。

不倫はダメとか、30代で転職がなくなるなどが最たる例。

不倫とまではいかないが、彼氏彼女持ちの友人が次の相手を探しているという状態になった事はないだろうか?

一緒にいてつまんない、意見が合わないなどなど。

対面で、よく知ってる相手がその状態で、ちゃんと意見を聞いた上で、「それはダメな事だよ」と言えるだろうか?

「あ〜分かる。しょうがないよね」とならなかっただろうか?

しかしながら、他人が同じ状態になったらどう思うだろうか?

そう。

「それはダメな事だよ」と言う。

さて、あなたは「正しいのだろうか?」。

そして「その常識は正しいのだろうか?」。

これ以上は言わなくても分かるだろう。

 

3、自分の意見がない

自分が経験し、その時に感じた感情や状態から「どう感じたか?」。

それは常識や一般論と「されている事」と一緒だったのか?

上記で挙げたように「違う事の方が多い」。

一般的にはこう言われているけど、自分が経験した感じからは違う。

それもさも自分の意見として振りかざす。

たとえ自分で経験したことであれ、他人に声高にそれを主張することは「正しい」のか?

確かに、俺がこれを書いているのは主張ではあり、エゴである。

そして気付いた。

もしあなたが対面にいたら「たぶん言わない」。

「あ〜、他人の意見に流される人なんだ」と思うだけで、わざわざ伝えようとはしない。

ネットとはつまり「そういう場所」。

普段言わない事も言っちゃうというか、相手が見えないから言わなくていい事も言う場所。

そういう自覚が大切。

 

◾︎人間は年齢と共に成長する

大らかに、許容量が大きく、様々な意見を踏まえた上で「優しい解決策」を考えられるようになる。

それは「自身の経験」から来る。

人間生きてりゃ誰しも「痛い経験」をする。

フラれたり、挫折したり、失敗したり、「思い通りにいかない事を知る」。

そして、そこから起き上がるのがどれだけ大変な事なのかも。

簡単に人を叩くという事は、キツかった自分に塩を塗るようなものだとも。

「あの時の自分に他人を叩くような言葉を使われたら立ち直れねえわこれ」と知る。

「自分が経験したからこそ分かる」事がある。

その時に必要なのは無味節操な常識や合理性ではなく、感情を支えてくれる非合理で優しい言葉。

若い人やヒマで失敗した事のない人は、この辺りの「痛みの感覚が鈍い」。

それはもちろん「自分が経験したことがない」から。

大人になるということは「痛みを知る」こと。

だからこそ器が大きくなり、他人に優しくすることができる。

その「器が大きい人」は、ネットでは少数派。

*40代以降のネット利用者。

成熟した意見を聞くにはネットは不向き。

 

◾︎まとめ

ネットの常識は一般社会では非常識。

そして、ネットは「許容しない」「常識が狭い」「自分の意見がない」。

それは、利用者が若いorヒマな人がメイン層だから。

だから簡単に相手を叩くし、人の意見を許容しない。

その上、ネットは余計な事を言うメディア。

対面じゃ絶対言わない事を言いたくなる。

 

そして、人は年齢と共に色々な経験をし、痛みを知るようになる。

痛みを知るからこそ相手を尊重し、同じ痛みを感じさせないように慎重に意見する。

そういう成熟した大人はネットでは少数派。

社会に出れば、皆んなそれなりの経験をしている大人ばかり。

だからこそ様々な意見があり、それをすり合わせる事ができる。

 

ネットの常識は非常識。

ネットはネット。

リアルはリアル。

ネットを使うなら、リアルな友人と、リアルなコミュニケーションを想定して使いましょう。

リアルで会ってもいいと思う人に、対面でも伝える事を伝えましょう。

 

俺にとってこのブログは「リアルじゃない」。

対面じゃ言わない事を言うし、リアルで会ってもいいと思う人や、リアルな友人にはこういう伝え方はしない。

要は、ネット用の人格。

 

ネットは「そういう場所」。

自覚的にやっていきましょう。