「既存のものを自分流に組み換えて表現したモノ」
イチから作るものはオリジナルとは言わない。
先人たちが作り出した「今あるモノ」を数多く知った上で、それを「今ベストな形にして出す」。
これを「オリジナル」という。
◾︎大量に知る
知る事から全ては始まる。
例えば「文章」。
良い文章を書く人は、須らく「大量の本を読んでいる」。
文章が好きで、本が好きで、読む事が大好き。
そのため「良い文章」というものが「自分の中に大量のストックがある」。
即ち「知っている」。
その「自分がいいと思った大量の文章」から、「組み直す」。
今の自分の気持ちを表現するのにベストな文章の組み合わせはどれか?を「自分で作り出せる」。
「大量に知っている=自分の表現として出せる」。
だからこそ「良い文章が作れる」。
◾︎いいモノは「先人がすでに発見してくれている」
「なぜ知らなくてはならないのか?」。
それは「自分が生み出せる程度のモノは先駆者が発見済みだから」。
穿った表現が好きなら村上春樹氏の表現をすればいいし、リアリストが好きなら橘玲氏の表現をすればいい。
テメーで考えつく程度の事に意味などない。
今、最先端にいる人達は「全部できる」んだよ。
その程度の事は。
先人の偉業から学べば、テメーで考えることは「どう組み合わせて表現するか?だけになる」。
故に「知る事」がなによりも優先される。
◾︎好きなこと=最も「知っている」「知ろうとしている」分野
俺が最も好きで、最も詳しい分野で、かつ「この先も学ぶことが辛くない分野」が「向いている分野」。
簡潔に言おう。
知ろうとすることが苦ではない分野=向いている分野。
楽しく知れて、知ったことを表現する。
例えば「ファッション」。
ドメニコ・ジャンフラーテ氏やマルコ・ザンバルド氏などから知った(パクった)コーディネートや色使いは「先人の知識」。
知らない人から見れば、そのコーディネートはオリジナルに見える。
…が、その実「ただ知っているものを形にしただけ」。
この先も新しいモノが出てくるだろう。
それを「面白い」と思って「知ることができる」なら、その分野で最先端の人になる。
それは「向いてる分野」と言って差し支えあるまい。
◾︎オリジナルとは「組み合わせ」
「良い表現手法」ってのは「先人が既に見出している」。
それを知り自分のモノとした上で、自分がベストだと思うモノを「作り上げる」。
どう作るか?
「組み合わせる」のだよ。
知らないと作れないし、浅いモノになる。
*ちなみに
筆者は読書があまり好きじゃない。
故に「この程度の文章しか書けない」。
しかもこの先も絶対に上手くならない。
だって文章を知るのが苦痛なんだから。
凄い簡単に言うと「この分野は向いてない」。
皆様におかれましては「向いてる分野=知ることが楽しい分野」に時間を割いて下さいまし。
■まとめ
オリジナルは二つの要素から成る。
「良いモノを大量に知る」、そしてそれを「自分流に組み合わせる」事で出来上がる。
先人たちが作り上げた「素晴らしいモノ」を知ることで表現の幅が大きく広がる。
故に、知る事が楽しい分野は「向いている分野」。
知っているからこそ作り出せるし、もっと知りたいと思うからこそ前に進み続ける事が出来る。
あなたが「もっと知りたいと思う分野」はなんですか?
それは即ち「あなたの天職」。
いずれあなたの「オリジナル」が世の中から評価される事になるでしょう。
まあ「やってて楽しい」がベストだよ。
筆者のように、さほど好きでもない文章を頑張るようなことがないようにご留意ください。
もっと「楽しい事」「知りたいこと」を全力でやりましょう。