自分の手が届かないモノを見る事によって、知らず知らずのうちに劣等感を植え付けられてるんじゃないか?と。
なもんで、広義で言えばテレビや本も含まれる。
とにかく自分の手が届かないモノ。
一個前に書いた「AVで自尊心が落ちる理由」と似た感じ。
◾︎手が届かない目標と比較する
身の丈に合わない「頂上」を目標設定して、今の自分をカス扱いしてしまうという現象。
例えば「バスケが上手くなりたい」としよう。
通常の場合、まず「自分の身近な人に勝つ事」が目標となる。
部活とか、一緒に始めた友人とか。
とにかく自分の周りの人と同じか、それ以上に上手くなりたいと思う。
⚫︎もし手軽にNBA選手を目標にしたら「どうなるか?」
バスケの最高峰はNBAだろ!っつって、NBAの動画ばっか観まくってるとする。
そうするとNBA選手が目標になる。
最初は頑張る。
頑張って頑張って、色々技術を学んでいく。
しかしながら、当然の帰結にたどり着く。
「あんなプレーできねーよ」。
無論、勝つなんてとんでもない。
しかしながら、目標になってるのは「NBA」だし、最も見る頻度が多いのも「NBA」。
という事は「NBA」が基準になってしまう。
んで、今の自分のプレーを見て絶望するっていう。
⚫︎ここにポイントがある
実際にはそれなりに上手くなってて、友人達の間ではそこそこ勝てるようになってるとしても絶望するという事。
NBAを基準して、頑張って頑張ってつけた「スキル」はそれなりに仕上がってる。
街のバスケレベルなら充分に楽しめる&上手いと言われるレベルなのに自分だけがそれに気付かない。
まあ、昔部活で全国大会出ました〜とかいう猛者や、現役高校生〜大学生とやりゃそりゃ勝てねえよ。
しかしながら、バスケ部だったけどエンジョイ勢でした〜とか、中学3年間しかやってないですってやつとは、同等かそれ以上になってる。
それをどう捉えるか?って事。
◾︎不当な目標は、不当な自尊心の欠如に繋がる
手軽に見れるからって「業界最高峰とばっか比較してると死ぬ」。
あなたがもしプログラマーだったとして、故・任天堂、岩田聡氏の功績と比較したらいつまで経っても成長を感じれない。
*岩田聡氏は元スーパープログラマー。その辺は4gamerでの川上量生との対談で語られている。
しかしながら、横のなんて事ない同僚を目標とすれば、今すぐにでも成長を感じれるだろう。
超有名な経営者とか、社長とかを目標にすれば「めちゃくちゃキツい」けど、その辺の誰でもやれそうな中小企業を目標にすれば「簡単に達成できる」。
少なくとも進歩は感じ取れる。
ひいてはそれが自尊心アップに繋がる。
◾︎まとめ
不当な目標は、不当な自尊心の欠如をもたらす。
このブログで近しい悩みは「モテ」。
この場合、ネットで遥か遠くのモテるやつじゃなくて、近くのちょっとモテそうなやつを目標にする。
そいつに近づきそいつを超えれば「まずいけるだろう」と思われる、目の前に捉えられる目標に進む。
ちなみに俺はモテないが、その辺の街中にいるやつと比べればカッコいい方だと思う(主に服装)し、コミュ力も高い方だと思う。
頂上と比べるからおかしくなるのであって、自分の身の回りを目標とすれば、そこまで自尊心は落ちない。
その不当な自尊心の欠如をもたらすのが、目の前にないものを表示する媒体。
本、テレビ、スマホ、パソコンなど。
これらは、本来「手が届かないモノを表示する」。
本当は一歩一歩進んでいかないと見る事すらできないはずの「それ」を、一瞬で表示する。
本来バスケの全国大会なんて、全国大会に出場するやつしか関係ない。
街で自分が遊ぶ程度のレベルであれば関連する事はない。
だから、不当に自信を失う事もないし、自分に関係する世界だけで構築される。
今まではね。
自営業は自営業をやりたいやつしか関係ないし、その規模によって関わる人も異なる。
一足飛びなんてないし、今の自分のレベルで見えるモノしか関係がないはずだった。
それが見えてしまう。
これは不幸であり、自分を貶める要因にもなる。
そろそろ現実に戻ろう。
現実は「今に合ったレベルを掲示してくれる」し、その目標に向かって進むだけでいい。
そろそろモニターに背を向けて、現実社会での目標を達成すべく動き出そう。
現実はそれほど複雑でもなければ無差別でもない。
交わらないものとは交わらないようにできてるし、自分に合ったレベルで物事が見えるようになってる。
ネットでごちゃ混ぜになってる方がよっぽどヤバい。
本来の自分の立ち位置を見失う。
一応このブログ月間6万アクセスあって、個人ブログとしては「かなり上の方」なのよ。
この場合に参考にすべきは10万アクセスのブログであって、100万アクセスのブログじゃない。
それが簡単に確認できて、かつ同じ土俵で競わされるってのがヤバい。
ローカルな要因とか物理的な要因が全く関係ないからね。
まあとにかく、今の自分を確認しに行きましょう♪