特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
完全なるアフィ適性なお題ながら、あえてそれはシカトで。
私の青春の一冊は…
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/三国志_(吉川英治)
■見所しかない
「吉川英治流の三国志」と言われるほどのオリジナルを加えた作品です。
具体的なポイントは、上でリンクを貼ったWikiを見て頂きたい。
まあ示唆に富んだ文を加筆していて、文豪吉川英治先生の実力が遺憾なく発揮されている訳です。
特に筆者の心に残るのは「曹操」です。
●曹操という人物
日本で人気がある三国志の人物といえば「劉備」「諸葛亮」そして「曹操」です。
しかしながら原点「三国志演義」では、「曹操=悪(奸雄)」「劉備=善(正当後継者)」という図式で描かれ、中国ではあまり好ましくない人物とされていました。
どこでこうなったのか?
吉川英治先生です。
●原点を覆す文豪
主に3つ。
1、敵味方関係なく才ある武将を愛す器。
関羽に赤兎馬を送ったり、趙雲を見逃したり、日本で有名な代表的なエピソードはオリジナルです。
2、大敗に憂う
赤壁や定軍山の大敗の折、武将達との人間ドラマの魅力たるや。
事件は事実だが、人間ドラマはオリジナル。
3、詩人
これはオリジナルではなく、事実から来た描写。
この3点によって、日本で曹操ファンが増えたのです。
所々散見される「オリジナル」は他にもあります。
長々説明するのもなんなので、1度見て欲しかったり。
人生で本を読みすぎて頭痛くなった唯一の本。
全10巻。
日本で言われる三国志の「原点」をぜひ。