20年前から50万近く値上がりしてる。
俺がクルマに興味を持ち始めた00年代の感覚との差をご紹介。
◾︎00年代当時の金銭的な肌感覚
20〜50万 若者の最初の中古車(5〜10年落ち)
50〜80万 そこそこ程度がいい(型落ち、5万Km辺り)の中古車
80〜100万前後 軽の新車
120〜150万 コンパクトカーの新車or程度のいいミドルクラス中古車(型落ちか同型、3万Km以内辺り)
200万前後 メインのファミリーカー新車価格帯or程度のいい高級車の中古価格
250万〜 メインファミリーカーのいいグレード
300万〜 高級車(クラウンや国産スポーツカーなども300万円代だった)
もうちょい言うと、普通の人はクルマに出せて200万くらいが相場。
300万オーバーはよほど余裕がある人か、クルマに人生賭けてる人が買うモノだった。
若者(20代前半くらい)は100万前後出して探すといい方で、50万くらいの中古車を乗り回して遊ぶのが普通だった。
30代で150万くらいの新車。40代で200万~300万未満くらいのファミリーカーを乗ってるのが当たり前で、よほどの事がない限り300万オーバーのクルマを買うことはなかった。
子育てを卒業した50代、退職金で最後にいいクルマを買いたい60代の方が乗る最高級車が300万円代のクルマだった。
では現在の肌感覚はどうか?
◾︎現在の肌感覚
120万〜150万 軽の新車
200万前後 コンパクトカー新車
250〜300万前後 メインファミリーカーの新車価格帯
300万~ ファミリーカーのいいグレード
400万〜 国内向け高級車
500万〜 世界的な最高級車
となる。
感覚的に50〜100万値上がりしてる。
軽自動車が100万で買えないという驚きと共に、コンパクトカーでもそれなりの装備を整えて購入した場合は200万を越える。
ミドルクラスのメインでも同じ。
昔は乗り出し200万くらいだったセレナが、現在では250万くらいに値上がりしている。
金持ちや引退した人が乗るレクサスは400万越え。
…うん。クルマからは離れるよね。
◾︎シンプルに高いから売れない
若者が買える値段じゃない。
一時期のバイクもそうで、20年前はビッグスクなんざ中古で30万もあれば買えたし、新車でも50万くらいだった。
*現在は60万越え
今は中古で30万じゃ程度悪いやつか不人気車しかない。
クルマの差額50万あれば、旅行5回は行けるし、いいPCも買える。
毎月に換算すれば差額4万円である。
こんなんで売れるわけがない。
▪今のクルマ業界はおっさんが仕切ってる
主に50代。
この人たちが20代だった30年前…つまり「90年代のクルマ」に憧憬があり、そこを基準としたクルマ作りになっている。
90年代はスポーツカー及びセダンの全盛期であり、低価格なスポーツカーも大量にあった。
スープラ、GTR、NSX,、ロードスターなどはまさにその世代の方々を直撃するモデルであり、今リバイバルされているのは偶然ではない。
お前らが乗りたいクルマは分かったし、カネのある50代なら買えるだろう。
しかしながら、現代の若者が乗りたいクルマはBRZではなく全くの別物であり、カネもないのである。
差額50万だぞ?
追加で新車のバイク買ってもお釣りがくるわ。
もっと安く買いやすいクルマを作って欲しいもんだ。
▪まとめ
若者のクルマ離れはシンプル。
「高いから買わない」。
30代からの意見は以上です。
クルマ世代であり、今現在のクルマ業界を仕切ってる50代以上の世代の奴らが気付いてくれるといいなあ。