過去使った「AKG IP2」の高品質さが忘れられない。
低音強めのフラット特性なクセに音の広がりがあって凄かった。
それと比較して、今使ってる中華製Bluetooth earphoneの音質がクソ過ぎたので色々検討し、有線に戻ることにした。
◾︎有線に戻る理由
1、音質
有線のが「安くて音質がいい」。
まず歴史が違う。
オーディオの歴史は伊達じゃなく、それは試行錯誤の歴史。
電気自動車になって、クルマ作りの素人メーカーが入れると思ったら、全然入れなかったって感じ。
それも当然で、Bluetooth(無線)イヤホンって「技術的に無駄がある」のよ。
なんせ「バッテリーと無線機器が必要」っていうハンデを背負ってる。
だから、どうしても「有線と同じ音質だと値段が上がる」。
音質重視で見ると、無線にする理由がないっていう。
2、寿命
主に「バッテリー」。
iPhoneですら2年使ったらバッテリーがヘタる。
もっと小ちゃくてコストかかってねえイヤホンバッテリーなんざ「推して知るべき」だろう。
あ、一応、以前使ってた「AKG IP2」って名機がある。
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こいつは7年使った。
*最終的に「失くす」という失態を演じたが。
いいイヤホンは頻繁に買い換えず、長く使う。
1万円オーバーで買ったイヤホンが、2〜3年でダメになるとかシャレにならん。
*IP2クラスの音質でBluetoothイヤホンだと1万円以下では探せない。
よって、これもデメリットに。
3、不便さ
充電。
充電を忘れると使えないってのが「不便すぎ」。
持続時間も短い(だいたい8時間)んで、一日充電し忘れると面倒な事に。
アップル純正のみたいに「充電器ケース付き」の、完全分離式のイヤホンもある。
…が、あれって単体で「2〜3時間しか使えない」のよ。
長時間の移動とか、聴きっぱなしでなんかしてたりすると「途中で切れる」。
んで、再び使うにはケースにしまって充電しなきゃなんないっていう。
しかも、だいたいそんな長時間使ってる時ってのは「手放せない時」なのよ。
滅多にないんだけど、突然聴けなくなってガチで困惑するっていう。
◾︎有線のデメリット
1、配線が煩わしい
ランニングで使うと「スレ音(タッチノイズ)」がする。
しかも、ランニングの「腕振りに引っかかる」っていう。
だからまあ、ここだけは無線イヤホンで。
後は「取り出しがめんどくさい」とか。
まあ物理的な配線があるってのがデメリット。
2、時代に逆行してる感じ
なんぞ「前の時代の感じ」ってのがする。
無線イヤホンの「パッと出して繋ぐあの感じ」。
スマートな振る舞い。
あれにどうしても劣等感を抱くのは仕方あるまい。
納得済みで逆行すべし。
3、マイクがない
旧来の電話よろしく、耳に当てる必要がある。
…まあ、Bluetoothイヤホン使ってても「充電がなくなる」って可能性は消えないので大差ないが。
*マイク付きイヤホンは「マイク分の料金がかかってる」っつーことで、音質重視のイヤホンでは省く。
昔ながらの通話方法or中華製Bluetoothイヤホンを電話用にしましょう。
◾︎懸念材料
Lightning cableの出力は本当に劣化してるのか?
iPhone6まであったイヤホンジャックん時は「iPhone本体でアナログ変換してくれてた」。
これをあの小ちゃなLightningケーブルに背負わせて、音質は劣化しないのか?という事。
結果から言えば「しない」。
「耳で判断してるサイトでは劣化してる」。
…が、こういう「ちゃんとしたデータでは劣化してない」。
音楽なんざ「データ信号」なんだから、それが劣化してなきゃ劣化してないっつーこと。
*実際の音楽は「空気の震え」によって五感で体験するモノ(ライブとか)。だから「情報量以外のもの」が存在する。イヤホン出力ではデータ上の数値=入出力だから、ここに劣化がなければ前と変わってないという事。体験の感覚は「眉唾」。だって「耳でしか聴いてない」んだから。データ上変わらないのに聴こえる音が変わる事は考えにくい。
という事で「Lightningケーブルの音質劣化はない」。
安心して有線へ行ける。
◾︎価格帯の差
「音質」。
しかしながら、Bluetoothイヤホンってマジで魔境なのよ。
中華製で2000〜3000円、中間価格帯が「ほぼ全くなくて」、いきなり1万円オーバーに突入する。
まず問題を整理しよう。
1、中華製の低価格イヤフォン
中華製は「音質がクソ」。
筆者は30代で、だんだん耳が鈍ってきてるが、それでもハッキリと分かるくらいクソ。
なんせカラオケで音程が取れなくなったからね。
俺が持ってるやつの後継のモデルがこれ。
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悪くはないが、オススメはしない。
なんで音ズレが分かったのかってーと、家でちゃんと聴いたから。
家の環境は「AKG K702」と
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「BOSEのスピーカー」
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+オンキョーのアンプなんで、ある程度キチンと鳴る環境なんだわ。
半音レベルで音が違うし、音の繋がりも全然違って聴こえる。
中華製はこもりまくり。
2、中間価格帯(〜10000円まで)
全く知らねえ、一度も聞いた事ねえメーカーが跋扈してる。
要するに「どれがいいか分からない」。
有線イヤフォンって大まかな「序列」があったのよ。
AKG、ゼンハイザー辺りが音質最強コスパ良で、続いてオンキョーやフィリップスが続く感じ。
そこに高級メーカーの安物(シェアの最下位モデルとか)が入る感じ。
今は上記のメーカーは軒並み「1万オーバー」。
んで代わりに「全く知らないメーカーが入ってる」。
変な話「中華製と大差ねえんじゃねえか?」って思うのよ。
もし本当に5000円〜1万くらいで作れるなら、上記のメーカーが出してるはずだからね。
出てないってことは「できない」って事で、それが出来てるやつは「何かを削ってる」。
実際にレビューでも芳しいモノは殆どないし、これに手を出すのは苦々しい結果になりそう。
実際に中華製2つ買って失敗してるし。
3、高級価格帯
ここがメイン層。
問題はこの価格帯の音質が、有線だと「6000〜9000円で手に入る」という事。
上記のIP2もそうだし、今回買った「NUARL NX01A」もそう。
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周波数特性が幅広くて、これが実力の一端を表してる。
*5Hz〜70000Hz対応。中華製は20000まで。
なんつーか「音質に特化してる」。
無線は技術的に安定してない最新のモノを入れざるを得ない。
…が、有線は「既存の技術で最高峰のモノを作れる」。
◾︎結果
「最高」。
ごめん。
ちょっと有り得ないクオリティだわこれ。
聴こえなかった音が聴こえる。
音程の表現はしっかり聴こえるし、裏の作り込まれた音が聴こえる。
別の曲を聴いてるレベル。
マジで戻れねえわこれ。
自分の事を音痴だと思ってる奴がいたら、おそらくイヤフォンを変えるだけで改善する。
細かい表現が全然違う。
音楽聴くのが楽しくなった。
◾︎まとめ
音質のために時代に逆行します。
たんなる「利便性」だけで考えれば、Bluetoothイヤホンの方がいい。
だが、音質や寿命まで考えると、有線の方がいい。
俺は「楽しく音楽が聴きたい」。
だから、音質重視で有線にした。
逆に、ただ便利に手軽に音楽が聴きたいって人もいるだろう。
それはそれを優先で。
自分に合った選択をしましょう♪