メンタルと健康とモテ。跡地

健康は全てに通ず。

BUMP OF CHICKENの「イノセント」が官能的なレベル。

 

これは「自分のことを俯瞰で歌ってる歌」。

藤原氏の「迷い」や「経験」が思い切り反映された歌。

 

一個ずつ考察してみよう。

 

◾︎歌詞と考察

子供じみていて恥ずかしいよと 馬鹿にしたけど
恐らく自分より 素直で勇敢なだけ

 

努力はおろか行動さえ 起こせないのに
周りの奴等は 狡いと決めて

自分がやってみたいと思うことで「子供じみたこと」はないだろうか?

「アーティストになりたい」「俳優になりたい」「芸人になりたい」。

それらに対して「素直に行動できるだろうか?」。

「あいつバカなんじゃねーの?」と思うだろう。

しかしながら、それに一歩を踏み出した奴が「夢を叶えた」。

その時「あなたは何というだろうか?」。

「あいつ才能あったんだよ。狡くね?」と。

前半は藤原氏が思った「羨ましさ」。

皆んななんで軽快に行動できるんだろう?と。

後半は「妬まれた経験」。

若くして成功した才能が故に「妬まれた」という経験からしか書けない歌詞。

この短い文に入ってる感情は計り知れない。

 

恵まれなかったから 才能とチャンス それさえあったら

 

自分が置いていかれたら 逆恨みして
あいつは変わったと 欲に目が眩んだと

同じ道を行き、先に成功した人に対して「あいつは恵まれたんだ」と思うことはないだろうか?

そういう「言い訳」。

…なんだが、その言い訳で「傷ついてる自分(藤原氏)がいる」。

置いていったわけじゃない、才能があったわけじゃない、欲に目が眩んだわけじゃない。

たまたま売れてだけで「お前らと全然変わらない人間なんだ」と。

 

一人で生きていくもんだと 悟った顔
一人でも平気な 世界しか知らない

頼まれたわけじゃないのに 生活は全部 そんな感じで

仲間はいない。

*バンド外の音楽仲間が。

売れてしまったが故の「孤独」。

自分の方向性を「自分で決めなければならない」という葛藤。

井上雄彦も言っていたが「指示してくれる人がいなくなった」と。

バガボンドは「明確なコンセプトを担当が持ってきたからやった」と。

売れて「好きにやってください」という事は、「全部自分で決めてください」って言われるのと同じ。

「頼まれたわけじゃない」のに、その孤独と向かい合うことになってしまった。

その孤独と不安。

 

誰の声か どうでもいい 言葉と音符があるだけ
君の側に

そうだ。

「俺には音楽がある」。

「君の側にいる音楽を作ろう」。

ただそこには「音符」と「言葉」があるだけ。

どうでもいい歌が「君の側に届けばいい」。

 

語彙が豊富です 造詣が深いです 機械の力です
水掛け論が得意です あまりよくないあたま

芸術に関しては 見る目がある気がする
あれは駄目であれは良い 趣味のお話

本当はもう解っている 猫に小判なんだって事ぐらい

これはまさに「藤原氏」。

語彙が豊富なのは「機械で調べてるから」だし、造詣が深いのは「機械で出してるから」。

そういう「自虐的ジョーク」。

BUMP OF CHICKENの歌詞をよく見ると分かるが「水掛け論になってる」。

結論は出ない。

というより「出ないように作ってる」。

ワザと。

それは「聴き手に解釈を任せたい」から。

科学者みたいに「白」って証明したら「白にしかならない」。

だが、感情を想起させる言葉であれば、「思い出す記憶は個々人で異なる」。

「子供の頃の楽しかった記憶」と言われたとしよう。

その場合「昆虫採集」や「ベイブレード」とか、「外で遊んだ記憶」や「家でプロレスごっこした記憶」など、別々の記憶がある。

それを「断定してしまう」と、対象が絞られてしまう。

だから「あえて水掛け論にしてる」。

それをさらに「あえて自虐的ジョークにしてる」っていう妙味。

芸術に関してだけは「皆んなが楽しんで聴いてくれるから」自信があると言える。

ただそれを「自分が本当に活かしきれてないんじゃないか?」と。

もう分かってる。

自分にはそんな能力もない事を、と。

猫に小判ってのは「そういう意味」。

 

君がどんな人でもいい 感情と心臓があるなら
君の力になれるように 気付かれなくとも
唄は側に

君が感情と心臓がある人間ならば「どんな人でもいい」。

俺は「君のためになる歌を歌うよ」。

君に気付かれなくてもいい。

ただ自分が君にために歌いたいんだ、と。

 

信じなくていい 手は挙げなくていい
認めなくていい 全て君が正しい
地球は綺麗事 君も僕も誰でも何でも
君の嫌いな ただのとても 綺麗な事

君のために歌ってる事を「信じなくていい」。

偽善だと思っても、自分のために歌われてると思われなくてもいい。

届いたとしても、手を挙げなくていい。

この歌を認めなくていい。

どんな感情が起こったとしても「君が正しい」。

この歌のような綺麗事で地球は回ってる。

君が嫌いな、そして「俺も嫌いな」ただの綺麗事で回ってるんだよ。

信じられないだろうけどね、と。

 

恵まれていたとしても 才能とチャンス 活かせただろうか

自分を嫌えば許される それは間違い
自意識が過剰 そもそも嫌えていない

今まで生きてきた中で、恵まれていたとしても、才能があったとしても、チャンスがあったとしても「活かせただろうか?」。

これは「水掛け論の続き」でもあり、成功した藤原氏の視点から見た光景でもある。

俺は「与えられたものを全て活かせたといえるのだろうか?」。

そうやって悩んで「自分を嫌えば済むと思ったら間違いだよ」と。

そして「そうやって自意識過剰で悩んでる」って事は「自分が嫌いじゃないんじゃないの?」って。

「それを認めちゃえよ。自分が好きなんだろ?」「でも認めるのは難しいけどね」ってのを捻った伝え方をしてる。

 

誰の声か どうでもいい 言葉と音符があるだけ
ただ力になれるように 愛されなくとも
君の側に

君がどんな人でもいい 感情と心臓があるなら
いつか力になれるように 万全を期して
唄は側に

君の側に

その上で、俺は「君に届く歌を歌う」。

君は気にしなくていい、愛さなくてもいい、受け取らなくてもいい。

ただ「俺がお前のために歌いたいだけ」。

それがもし「あなたの側にある曲なら最高だ」。

そうやって「あなたの側に置いておける曲を作るために万全を期すよ」。

「いつか君に届く曲ができるといいな」。

という歌。

 

◾︎藤原氏流の「愛に満ちた歌」

大好きな皆んなに届く歌を作りたい!

でも、聴いてくれなくてもいい。

強制しないし、無理に好きにならなくていいし、存在に気付かなくてもいい。

でも、もし聴いてくれて、君の側に置いてくれるなら、そんな幸せな事はない。

そのためにずっと全力を尽くして(万全を期して)曲を作るから、それがいつか君の元に届くといいな、君が幸せになってくれたらいいな、と。

 

⚫︎ストレートに言わないからこそ「心に響く」

本来であれば「皆んなに聴いて欲しいと思って作りました!」。

「皆んなが楽しんで聴いてくれたら最高に幸せです!」って言えばいい。

でも、藤原氏は「そこまでは言えない」。

だから「君が聴いてくれたら幸せだ」と言う。

リアクションも求めない。

手を挙げなくてもいい、と。

でも「聴いた人に幸せになって欲しい」。

「俺から皆んなに向けた最高のメッセージ」を音楽に乗せてる。

ある種の「ラブレター」みたいなもん。

これを「思い切りストレートに表現した」のが「RADWIMPS」。

あれは「正気で恋愛に酔ってる」と言われる。

もう一つは「米津玄師」。

これも「穿った表現」で「愛を届けてる」。

「アイネクライネ」なんてもう「どうしたいんだお前」っていう。

大好きでしょうがないお前「だからこそ苦しい」っていう。

この表現を伝えられない自分、ありがたさを伝えられない自分、嫌われたら…と思って何も言えないのが嫌いな自分。

でも「そいつといると幸せな自分」。

これらの「矛盾が内包されてる」。

「大好き」が前提にあり、「だからこそ」の表現。

「あなたの名前を呼んでいいかな」なんて、どんだけの感情がこもってんだと。

名前を呼ぶ事すら躊躇われるほどの「自分への罪悪感」と「好きな気持ち」。

今でこそ「マイルドになった」が、端々に残る。

灰色と青にしろ、fogboundにしろ、打上花火にしろ「同時に歌うシーンがほとんどない」。

「コラボしてるんだぜ?」。

通常なら「CHEMISTRYみたいに歌う」だろう。

fogboundなんて「メロドラマはもうお終いにしようね」だぜ?

池田エライザと一緒に歌ってるのに」だ。

どう考えても「メロドラマの始まり」なのに。

それを否定する意味もあったんだろうが、ストレートに愛を歌わない(歌えない)っていう所。

ここに「情緒がたっぷり詰まってる」。

 

◾︎まとめ

「愛」だ「愛」。

しかも「半端ない熱量の」。

良い事も悪いことも大量にあっただろう。

「だからこそ」君のために歌う。

君に届く歌を作るよ。

いつか届いたらいいな、と。

バッチリ届いた。

そして「下の世代にもバッチリ届いてる」。

今の10〜20代前半でもBUMP OF CHICKENファンがいるくらいだし、愛は年齢を超える。

まあとにかく「イノセントを聴いてみてくれ」。

歌ってると泣きそうになる。

この曲凄え。

藤原さん「あなた間違いなく天才です」。

これからも「どうでもいい言葉と音符」を聴かせて下さい♪