研究、独白ブログ。

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異種「球技」比較。

相変わらず人気のサッカーと、元サッカーの川淵会長を迎えて革新中のバスケットボール。

競技が違えば見所も違うこの二つをあえて比較したいと思います。
 
■理由
アイバーソンの時代はNBAを見ていました。
しかし色々あってサッカーに行き、15年ファイナルが面白すぎてNBAに戻ってきました。
そこで感じた面白さの違いをざっと。
 
■各スポーツの魅力
●サッカー
結論から言えば、サッカーの魅力は「偶発性」と「即興」です。
サッカーの「一点」は、非常に重い。
その最重要な「得点が決まる時」というシュチュエーションにおいて、「同じ状況」はありません。
*例外はセットプレー。これは専門の研究者が各チームにいます。
すなわち、再現性がなく、それを想定した練習も限られるため、結局は「運」です。
基本的に人間が90分(インプレー時間は実質50分前後)もプレーすれば、ミスは必ず起きます。
なので、その「ミス」を即興で得点に出来る選手、もしくは極めてミスの少ない選手が、サッカーでのトッププレイヤーです。
 
基本的にサッカーは、よく知らなくても「楽しめます」。
試合中にいつミスが発生するか分からないという、即興的なプレーがサッカーの魅力です。
 
■バスケットボール
結論から言えば、「順当な結果になる競技」です。
基本的に選手の能力が勝敗に直結します。
無慈悲。
しかしながら、選手が取り組んできた事がストレートに反映されます。
っつー事で、名言「フリースローは練習すれば問題ない」(タイムアップ間近のファウルプレーに対しての回答 byジョーダン)、という言葉が出る訳です。
トップ選手はすべからく努力し、ギフトだけで上り詰めたトッププレイヤーは稀(いない訳ではない)です。
なので、当たり日にたまたま大量得点している選手は相応の実力がある選手であり、それ単発で終わる事は少ないです。
サッカーでは、紛れ当たりの「上げ底」は枚挙にいとまがありません。
すなわち、バスケットボールは「運」<「実力」であり、しっかり積み重ねてきたモノが出る競技なのです。
その中で、実力が近いチーム同士が戦った時の面白さは格別。
ヘッドコーチ、シックスマン含めたチームの総合力が問われる試合は、この競技でしか味わえない魅力があります。
 
■マイナス面の比較
●サッカー
もう一番の不満にいきましょう。
「フェアな競争システムがない」
これです。
ドラフトはなく、年棒のキャップはない。
リーグは国毎に統制方法が違うため、売り上げ(収入)が違います。
さらに、その中の一部のトップチームに全ての富が集中しています。
欧州CLベスト16以上のチームとその他…とも言うべき状況がここ10年続いていて、その他チームがエリートチームに追い付く手段は事実上ありません。
戦略はその16チームにしかないも同然で、トップ選手は当然16チームに買われていくため、さらに盤石になります。
 
そして次は「映像判定」です。
テニスでは当然のように使われ、アメリカスポーツでは全競技に入っている、信頼性がおける映像判定をなぜやらない?
誤審で試合が決まるCL決勝が見たい人などいないんだけどね。
非常に前時代的。無駄。
早く入れろ。
 
あと致命的なのが「透明性のなさ」です。
汚職八百長、会計の不透明さ、サポーターとの関わり方など、世界レベルのコンテンツになったにしてはあまりにお粗末な問題をそのままで、解決の糸口が見つかっていません。
と言うより、探そうとしてる気配すらない。
人間臭いと言えば良く聞こえるかもしれないけど、ぶっちゃけ言えば「職務怠慢」。
アメリカみたいに不正のないようにルールを作って運営してくんじゃなくて、今までの慣習によって不正がまかり通るのを是正しないってのは欧州らしいが、理解不能
バスケットボール協会の素晴らしさに比べたら、雲泥の差。
気付いた時には規模が縮小してんだろうから、このままお山の大将を気取ってればいんじゃね?
UEFA&FIFA
 
試合そのもののマイナス面は上で触れた通り「ワンミスで決まる」という事です。
足が滑ったとか、たまたまGKがファンブルしたとかで結果が変わってしまう。
最高に実力のあるチーム同士の対戦なのに、つまらんミスで決まってしまう事もザラ。
「ドラマ」と言えば聞こえはいいですが、それだけのトッププレーヤーが集まっているのに大変勿体無いと言わざるをえません。
 
そして最後に…非常に象徴的なのが「騙すためのプレーが奨励されている事」です。
具体的言えば…
1、PKをもらうための「ダイブ」行為。
2、セットプレーのボールセット時間を意図的に延ばす時間稼ぎ。
3、怪我のふりをした時間稼ぎ。
4、マッチアップの選手を挑発する行為の常態化
です。
これらをうまく使うと「強かだ」と言われ、賞賛されます。
確かに「騙される方が悪い」という理論もあります。
まあいんだけどさ。
基本的に日本で一番強い球技「野球」では、礼儀を重んじ「気持ちのいい試合をする事」は、勝つ事よりも重要だとされます。
日本で一番メダルを獲っている競技「柔道」でも同じです。
それを最初っから「騙そう」とする競技…少なくとも子供に遊ばせたい競技ではないね。
そんな「人間臭い(生臭い)のがサッカーのようです。
 
●バスケットボール
不満なし。
世界スポーツNo. 1コミッショナーと言われる会長を擁する協会が仕切る、現在世界で一番バランスの取れたルール敷いている競技&組織です。
調べるほどに素晴らしさが際立つバスケットボール協会。
ドラフトもサラリーキャップも試合数も国際大会もルール作りも、全てにおいて参考にすべき組織です。
 
■まとめ
プロレスのような、最初から読めない「偶然の展開」と「即興」がお好きな方はサッカーへ。
積み重ねられた確実な実力をぶつけ合い、ラフな当たりには正確なビデオ判定があり公正明大な中での、実力伯仲のスーパーゲームが見たい人はバスケットボールへどうぞ。
「読めない試合展開が面白い」という部分は全てのスポーツで共通しているとは言え、あまりに拙いヒューマンエラーでゲームが決まっちゃうのは面白くないんですよね。
公正なルールの中で、競技に集中出来る環境が出来てるほうが、結果的に魅力あるモノになるかと思います。
 
自分が好きなモノに合わせて、一度見ていただけたらと思います。
 
筆者の結論は「バスケットボール最高!」です。
 
ありがとうございました♪